皆様の道場は月会費(月謝)をいくらに設定していますか?
道場運営では、月会費がメインの収入源となるため、月会費の設定はよく考えて行う必要があります。
あまり深く考えずに「周りの道場がこれくらいの値段だから」「自分が通っていた道場ではこの値段だったから」と同じような価格で設定してしまうと、あとあと運営が行き詰まる事態になりかねません。
そこで、今回のコラムでは道場の月会費の設定の際に気を付けるポイント3点をお伝えします。
これから道場を始めようと思う方、月会費を見直そうと思っている方はぜひ最後までご覧ください。

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道場の月会費設定のポイント
極端に安くしない
一つ目のポイントは「極端に安くしない」ということです。
「あまり高い金額をもらうのは申し訳ないから」「武道でお金儲けをするつもりはないから」と月1,000円などの安い月会費を設定した場合、運営が行き詰まる可能性が高くなります。
道場を本業とする場合は、最低でも月5,000円以上を目安に設定することをおすすめします。
この金額を下回ると、道場維持に必要な費用などを捻出できなくなる可能性があります。
また、安すぎる月会費は「価値が低い」と捉えられかねません。
適正価格で運営することで、会員にも道場の価値をしっかり伝えることが重要です。

価値が価格を上回れば良い
二つ目のポイントは「価値が価格を上回るようにする」ということです。
人がお金を払う際、その価格に見合う価値を感じられなければ支払いは続きません。
例えば、指導内容が他の道場より優れていれば月会費5,000円以上を設定しても、会員は満足します。
そのためには道場の価値を上げることが重要です。
具体的には、指導の質を高めたり、特典やイベントを提供するなど、会員が感じる「満足度」を向上させる施策を行いましょう。
実際に同じ施設、同じ時間で稽古をしている別の道場でも、価格が高い道場のほうが会員が多いということもあります。

道場の最大人数を考慮する
最後のポイントは道場の最大人数を考慮するというものです。
道場の収入は月会費×会員数が基本となります。その際に、月会費は自由に設定することができますが、会員数は道場の広さや指導員の数によって最大の人数に制限があります。
例えば、会場が狭く10人が最大人数の場合、月会費を3,000円にした場合、月の収入は最大で30,000円(3,000円×10人)になります。
一度道場を始めると会場はなかなか変えることができないので、会場の最大人数を考慮した月会費を設定することが大切です。

まとめ
道場の月会費設定は運営の安定に直結する重要なポイントです。
極端に安い価格設定は運営を難しくし、適正価格を設定することで道場の価値を正しく伝えることができます。
また、会員が納得する価値を提供することが、価格以上の満足度を生み出します。
さらに、道場の広さや最大人数を考慮し、収益シミュレーションを行うことで、長期的に安定した経営を目指しましょう。
適切な月会費設定は、運営者と会員双方にとってメリットがあるものです。