最近、体験会に来る子どもたちの保護者は、どんなきっかけで道場を知り、集客につながっているのでしょうか?
多くの道場経営者の方が、こうした疑問を感じているのではないでしょうか。
昔は「近所の看板」や「友人の口コミ」が中心でした。
ところが今では、保護者がまずスマホで検索し、SNSで雰囲気を確かめ、最後に問い合わせをするという流れが当たり前になっています。
つまり、現代の集客は“複数のメディアが連携して動く”仕組み(メディアミックス)を理解することが欠かせないのです。
実際に弊社がご支援している道場でも、支援前はSNSだけ、あるいはチラシだけに依存しているケースがありました。
しかし複数のメディアを活用することで、道場集客の成功事例として会員数の純増につながっています。
そこで、今回の記事では、現代のメディア構造(メディアミックス)について解説していきます。

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昔と今の「情報の広がり方」の違い

まずは簡単にそれぞれの世代の定義をお伝えします。
過去の情報の広がり方(ネット・スマホ普及前)
道場の宣伝といえば「看板」「チラシ」「口コミ」など、非常にシンプルでした。
地域の人が道場の前を通り、看板やチラシを見て「ここでやっているんだな」と知る。
あるいは友人から「良い先生がいるよ」と紹介を受けて来館する。
子どもから「◯◯くんが通っているから、自分も通いたい」と言う。
情報は一方向的で、人から人への口コミなども多く、広がりも緩やかでした。
現代の情報の広がり方(ネット・スマホ普及後)
テレビ・チラシに加え、SNSやYouTube、ホームページなど、多様な媒体(メディア)が存在します。
さらに、それらが「連動」して情報を広げるのが当たり前の時代になっています。
保護者はまずインターネットで「空手 道場 東京」などと検索し、複数の道場を比較します。
その際、ホームページやSNSがない道場は候補から外されてしまう可能性が高いのです。
さらにSNSで実際の雰囲気を確認し、「どんな先生だろう?」、「どんな生徒さんがいるのだろう?」、「実績はあるのかな?」など、写真や動画で稽古風景を見てから「ここなら安心できそう」と判断します。
つまり情報は一方向的ではなく、複数のメディアを行き来しながら最終判断に至るという構造に変わっています。
道場経営におけるメディアミックスの基本

各メディアの特徴と役割
現代の広報活動は、単に「ホームページだけ作れば良い」「チラシを撒けば十分」という時代ではありません。
むしろ大切なのは、それぞれの媒体を連動させることです。
ホームページ
道場の公式な顔としての役割を担います。
住所や稽古日、料金体系、入会方法など、信頼できる情報を一元化する場所です。
公式情報が整理されていることで、保護者は「安心できる道場」と感じやすくなります。
道場ホームページに関連する記事はこちら
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道場集客でホームページが選ばれる5つの理由とは?SNSや口コミと徹底比較
SNS(Instagram・Facebookなど)
日常の稽古の様子やイベントの写真や短い動画を発信する場です。
リアルな空気感が伝わりやすく、「ここなら子どもが楽しく通えそう」と、
直感的に思ってもらうことができます。
前回の記事でご紹介した通り、今の世代の人たちはSNSを見ることが当たり前になっています。
YouTube
動画は文章や写真以上に説得力があります。
先生の指導スタイルや生徒の表情がダイレクトに伝わるため、
遠方の人でも雰囲気を具体的に感じ取ることができます。
動画をシリーズ化して、道場の内容理解の促進にも活用できます。
地域紙・チラシ
ネットを積極的に使わない層に届く重要な媒体です。
特に祖父母世代が情報源となる場合や、地域に密着した信頼を築く際に効果を発揮します。
これらを組み合わせ、「チラシにQRコードを入れてSNSに誘導」「SNSの投稿からホームページへ」「YouTube動画をSNSで紹介」といった流れを作ることが、メディアミックスの基本です。
複数メディア活用することの道場経営のメリット

信頼性の向上
保護者にとって「子どもを通わせる場所の安全性・信頼性」は最重要です。
ホームページが整備され、SNSで活動が更新されていれば「しっかりと運営している道場」と判断されやすくなります。
情報の拡散力アップ
SNSの投稿は一人のフォロワーがシェアするだけで、その友人・知人にも広がります。
従来の口コミに比べて、広がる範囲とスピードが圧倒的に大きいのが特徴です。
しかし、その分、マイナスな情報も広がりやすいため、投稿方針・内容は重要になります。
問い合わせから入会までの流れがスムーズに
従来は「チラシを見て電話→問い合わせ→来館」という流れでしたが、
今は「SNSで興味→HPで確認→資料請求・ネット予約」でスムーズに体験に結びつけられます。
保護者も気軽にアクションを起こせるようになります。
世代に合わせたアプローチが可能
例えば、20〜30代の親世代はSNS、40〜50代の親は検索・ホームページ(web広告)、60代以上の祖父母世代にはチラシや地域紙、などというように世代ごとの情報接触方法に合わせたアプローチができます。
情報をいろんな場所や空間、時間で触れることが多くなってきた時代だからこそ、道場のコンセプト・発信する内容・誰に向けて発信したいかを設計することが大切です。
メディア発信を小さな一歩から始める

「色々なメディアを組み合わせるなんて難しそう…」と感じるかもしれません。
しかし、すべてを一度に整える必要はありません。
大切なのは小さな一歩から始めることです。
ホームページを整える
まずは道場の住所・稽古日・料金・体験申込方法を分かりやすく掲載しましょう。
低コストで作れるサービスも多くあります。
ブログなどを更新していくことも一つの手段です。
SNSで定期的に発信する
週1回でも構いません。稽古の様子や試合の結果、子どもの成長を写真で投稿するだけで十分です。
「動いている道場」であることを示すことが大切。
特に、今の親世代はSNSを日常的に使っているので、SNSで道場の情報に触れる可能性も高いことが考えられます。
紙媒体との連携を工夫する
体験会や入会キャンペーンの時期にはチラシを配布し、そこにQRコードを入れてホームページやSNSにつなげましょう。
これにより、紙媒体とデジタルを両方活かせます。
QRコードの生成も、無料に簡単に行うことができます。
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まとめ|道場の魅力を複数のメディアを活用して発信
現代の道場経営においては、昔ながらの看板や口コミだけでは限界があります。
保護者は複数のメディアを使って情報を集め、比較検討した上で最終判断を下しています。
だからこそ、メディアミックスを活用し「信頼」「拡散」「導線」を強化することが成功のカギになります。
- ホームページで公式情報を提示・更新
- SNSで道場の雰囲気を発信
- YouTubeで臨場感を届ける
- チラシや地域紙で地域に根ざす
これらを連動させることで、道場の魅力は一層伝わりやすくなります。
そして大切なのは「完璧を目指さず、小さく始めること」。
最初の一歩を踏み出せば、徐々に道場の存在感が地域に広がり、入会希望者の増加につながります。
メディアは敵ではなく、現代の経営者にとって道場集客の強力な武器です。
ぜひこの武器を手に取り、未来の道場経営を切り拓いていきましょう。
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