道場の規模拡大を考えた時に、避けて通れないのが新しい道場の設立です。
道場はいわゆる店舗ビジネスに該当するので、どこに新しい道場を出すかは非常に重要なポイントになります。
そこで、今回のコラムでは新しく道場を出す際に検討すべき重要なポイントをお伝えします。
- 道場専門のコンサルタント、ウェブ解析士
- 武道を職業として成立させるために全国の道場長をサポート
- 広告を使わずに1年で100人の新規入会者を獲得
- 道場専門のHP制作サービス(WEB道場)運営
- 道場検索サイト(武道・道場ナビ)運営
- 自身も武道有段者で道場で指導中
- 前職は財務省税関で広報や政府開発援助に携わる
ターゲットを決める
道場の場所を決める前に考えないといけないのは新しい道場では大人と子供のどちらをメインターゲットにするかということです。
大人と子供の両方のクラスがあるから、両方をターゲットにしたいという話を伺うことが多いですが、実際はどちらかに絞った方が現実的です。
もちろん、大人と子供のどちらにも最適な立地であれば、両方をターゲットにしても良いとは思いますが、中々そのような立地に道場を出すことは難しいので、どちらかに狙いを定めることがポイントです。
大人がメインの道場の場合
初めに大人がメインターゲットの道場で検討すべき点をお伝えします。
最寄り駅からの距離
最も大切なのが最寄駅からの距離です。
大人の場合、平日は仕事帰りに道場に通うことになります。
その時に道場が最寄駅から徒歩15分以上あると稽古の開始時間に間に合わなくなる可能性が高くなり、検討から外れてしまう恐れがあります。
最寄り駅と家の間に道場があれば問題ありませんが、そのような人の数は限られており、多くの稽古生を集めようと思ったら、駅から歩いて道場に通う人達を取り込む必要があります。
おおよそ目安として大人をターゲットにする場合は駅から15分以内の立地が理想です。
最寄り駅の乗降者数
続いて、抑えておくべきポイントは最寄り駅の乗降者数です。
知っている方もいらっしゃると思いますが、駅の乗降者数は各鉄道会社が好評しており「〇〇駅 乗降者数」と検索すると調べることができます。
この乗降者数は駅を利用する人数なので、この人数が多い駅の方が、人が集まりやすくなる可能性があります。
もし、最寄り駅からの距離がほぼ同じで2つの駅の候補があったら、乗降者数を調べてみましょう。
子供がメインターゲットの場合
次に子供がメインターゲットの道場の際に重視すべきポイントをお伝えします。
各学校の生徒数
子供がメインターゲットの場合は電車で通うことはほとんどないので、最寄り駅からの距離などはあまり関係ありません。
その代わり大切なのが、そのエリアにどれだけ子供がいるかです。
そのヒントとなるのが各学校の生徒数です。
公立の学校であれば自治体が各学校の生徒数を公表しているので、この人数を調べて生徒数が多い学校の近くに道場を出すことで、多く子供が集まる可能性があります。
まとめ
今回のコラムでは新しく道場を出す際の場所選びで重要なポイントを解説しました。
一度、道場を出し、稽古生が集まると場所を変えることは容易ではありません。
道場を出した後に、違う場所にすれば良かった・・・と後悔しないように今回お伝えした内容を参考にして頂ければ幸いです。