はじめに:なぜ今、体験会がこれほど重要なのか?

道場経営において、体験会は“単なるお試し”ではありません。
それは、入会への最重要導線であり、マーケティングの中核です。

現代の保護者や社会人層は、いきなり入会を決断しません。
必ず「比較・検討・安心材料の確認」を行います。

その判断材料を提供する場こそが、体験会です。

体験会の本質的価値

  1. 不安の解消(雰囲気・先生・安全性)
  2. ベネフィットの体感(礼儀・集中力・体力向上など)
  3. 信頼の構築(人柄・理念・コミュニケーション)

特に子ども向け道場では、「技術」よりも「安心感」が決定要素になります。
本記事では、体験会における「集客・リスト獲得・追客設計」まで解説します。

このコラムを書いた人
大谷悟
  • 道場専門のコンサルタント、ウェブ解析士
  • 武道を職業として成立させるために全国の道場長をサポート
  • 広告を使わずに1年で100人の新規入会者を獲得
  • 道場専門のHP制作サービス(WEB道場)運営
  • 道場検索サイト(武道・道場ナビ)運営
  • 自身も武道有段者で道場を運営
  • 前職は国家公務員として広報や政府開発援助に携わる
道場の会員が増えるコラムを毎週1回配信中

体験会は“入会の場”ではなく“リスト獲得の場”である

多くの道場が陥る失敗は、「体験会=その場で入会を取るイベント」と考えてしまうことです。
しかし、本質は違います。

体験会の第一目的は「リスト獲得」

体験会のゴールは、
連絡先(LINE・メール・電話)の取得=リスト化です。

なぜなら、

  • 当日入会率は平均20〜40%
  • しかし追客設計をすれば累計入会率は60%以上も可能

つまり、
“その場で決まらなかった人”が最大の資産なのです。

リストがない道場は、毎月ゼロからの集客になる

リストがなければ、

  • 毎回チラシを配る
  • 毎回広告費をかける
  • 毎回新規を探す

という「単発集客」になります。

一方、リストを持っていれば、

  • 再体験会の案内
  • 季節キャンペーン
  • 保護者向け教育情報

を継続的に届けることができます。

これがLTV(顧客生涯価値)最大化の第一歩です。

追客(フォロー設計)で入会率UP

体験会の成否は、実は“その後”で決まります

追客をしない道場は機会損失が大きい

体験後に何も連絡しない場合、

  • 保護者は他道場と比較する
  • 忙しさで後回しになる
  • 子どもの気持ちが冷める

結果、自然消滅します。

理想的な追客ステップ

① 当日中:お礼メッセージ(LINE)
→ 感謝+子どもの良かった点を具体的に伝える

② 3日以内:補足フォロー
→ よくある質問への回答・他の生徒の成長事例など

③ 1週間後:再提案
→ 再体験 or 期間限定特典案内

この“3ステップ追客”だけで、入会率は大きく変わります。

体験会を成功させるための設計ポイント

体験前設計(導線)

  • HPやSNSで世界観を伝える
  • 申し込みフォームは簡潔に
  • LINE登録を勧める

体験中設計(感情設計)

  • 小さな成功体験を作る
  • 保護者への個別声かけ

体験後設計(数字設計)

  • 体験人数
  • 当日入会率
  • 追客後入会率
  • リスト化率

これらを毎回記録することで、体験会は「感覚」から「再現可能な仕組み」へ進化します。

まとめ:体験会は“経営の武器”である

体験会は単なるイベントではありません。

それは、

  • 信頼構築の場
  • リスト獲得の場
  • LTV最大化の起点
  • 数字経営のスタート地点

です。

「体験会を制する道場が、地域を制する」

もし体験会が単発イベントになっているなら、今すぐ見直すべきです。
体験会は、“感動”と“設計”の両輪で成功します。
道場経営において、最も磨くべき武器のひとつが体験会なのです。

FAQ:よくある質問

Q
体験会でその場入会を強く促した方がいいのでしょうか?
A

無理にクロージングを強める必要はありません。
体験会の本質は「信頼構築」と「リスト獲得」です。

もちろん当日入会は理想ですが、重要なのはその後の追客設計です。
強引な勧誘は短期的な成果にはなっても、口コミや紹介に悪影響を及ぼす可能性があります。

おすすめは、

  • 当日特典は用意する
  • しかし判断を急かさない
  • 「ご家庭でゆっくりご相談ください」と伝える

このスタンスが、長期的なLTV向上につながります。

Q
体験会でリストを自然に取得する方法はありますか?
A

あります。ポイントは「必然化」です。

例えば、

  • 体験後の動画・写真をLINEで送る
  • 当日資料はデータ配布にする

このように「登録するとメリットがある」設計にすれば、自然にリストが集まります。

重要なのは、“お願いする”のではなく“仕組みにする”ことです。

Q
追客はどのくらいの期間続けるべきですか?
A

最低でも2〜3週間はフォローを設計しましょう。

多くの保護者は即決しません。
比較・検討・家庭内相談を経ます。

理想的な流れは、

  • 当日お礼
  • 3日以内フォロー
  • 1週間後再提案
  • 2〜3週間後の最終案内

それ以降も、季節キャンペーンや大会報告などの情報提供を継続することで、半年後・1年後の入会につながるケースもあります。

追客は「売り込み」ではなく「関係構築」です。
この意識を持つことが、安定経営の鍵となります。

関連記事