「近くに新しい道場ができた…」
そんな事態になったときに多くの道場経営者が不安を感じることでしょう。
「価格で勝てない」
「設備が新しくて不安」
など、焦りや戸惑いが生まれるのは当然です。
しかし、競合の出現は、自身の道場を見直し、さらに魅力的にするチャンスでもあります。
本記事では、競合道場が近隣にできた際に取るべき具体的な対処法を5つ紹介します。
焦らず、差別化のポイントを明確にし、“選ばれる道場”を築くためのヒントを見つけてください。

- 道場専門のコンサルタント、ウェブ解析士
- 武道を職業として成立させるために全国の道場長をサポート
- 広告を使わずに1年で100人の新規入会者を獲得
- 道場専門のHP制作サービス(WEB道場)運営
- 道場検索サイト(武道・道場ナビ)運営
- 自身も武道有段者で道場を運営
- 前職は国家公務員として広報や政府開発援助に携わる

焦らず冷静に状況を分析する
競合の出現に対して、まず大切なのは「焦らない」ことです。
感情的になって価格を下げたり、急いでキャンペーンを打ったりするのは逆効果となる可能性があります。
競合=敵ではなく、自身の道場が選ばれる理由を見直すチャンスと捉えましょう。
一時的な動揺よりも、中長期的な戦略を立てることが重要です。

自分の道場の強みを棚卸しする
価格や場所、設備だけでなく、「雰囲気」「指導方針」「理念」など、自身の道場の強みを再確認しましょう。
口コミや会員の声から「評価されている点」を洗い出し、「この道場だから続けたい」と思われる理由を言語化することが大切です。
以下の表を参考に、道場の強みを整理してみてください。
項目 | 内容例 |
---|---|
指導方針 | 礼儀を重んじる、個別指導の充実 |
雰囲気 | アットホーム、家族的な雰囲気 |
実績 | 大会での入賞者多数、長年の運営実績 |

保護者・会員との接点を増やす
既存会員とのコミュニケーション頻度を意識的に増やすことで、信頼感を強化できます。
「気にかけてくれている」と感じてもらうことで、他の道場への移籍も防ぐことができます。
保護者向けのイベントや個別フォロー、定期的な情報発信などが有効です。
例えば、数か月に一度の親子イベントや、子どもたちの成長を共有するニュースレターの配信などが考えられます。

料金や設備以外の“価値”で差別化
「指導者との距離感」「仲間とのつながり」「子どもが楽しそう」など、無形の価値を強調しましょう。
選手育成だけでなく、“成長実感”を可視化することで、道場で得られる“経験”をストーリーとして伝えることができます。
SNSや動画を活用し、日々の稽古風景やイベントの様子を発信することで、道場の魅力を広く伝えることができます。

競合が増えた今こそ“ブランディング”を強化する
道場の理念や想いを言語化し、ホームページやSNS、チラシに一貫して載せることで、道場のブランディングを強化しましょう。
見学・体験までの導線を改善し、「道場への入りやすさ」を設計することも重要です。
競合との差を“比較”ではなく、“らしさ”で伝えることが、選ばれる道場づくりにつながります。

まとめ
競合道場の出現は、自身の道場を見直し、進化させる好機です。
焦らず冷静に状況を分析し、自身の強みを再確認しましょう。
保護者や会員との信頼関係を強化し、料金や設備以外の価値を伝えることで、競合道場との差別化を図ることができます。