「ホームページに体験申込フォームを設置しているのに、思ったほど問い合わせが来ない…」

そんな悩みをお持ちの道場経営者の方も多いのではないでしょうか?

実は、集客が伸び悩んでいる道場の中には、
「広告の露出が少ない」
「道場名が知られていない」
以前に、“HPの問い合わせフォームそのものに改善の余地がある”ケースも少なくありません。

特に最近は、スマホで検索し、そのまま申し込む保護者が多数派。
つまり、フォームが不親切だったり不安を生む構造だと、せっかく興味を持った人も離脱してしまうのです。

この記事では、問い合わせ率を高め、体験予約につなげるための「問い合わせフォーム改善ポイント」を弊社が支援した道場の事例を元に5つ厳選してご紹介します。

改善にお金はかかりません。だからこそ、今すぐ見直しておきたい内容です。

このコラムを書いた人
大谷悟
  • 道場専門のコンサルタント、ウェブ解析士
  • 武道を職業として成立させるために全国の道場長をサポート
  • 広告を使わずに1年で100人の新規入会者を獲得
  • 道場専門のHP制作サービス(WEB道場)運営
  • 道場検索サイト(武道・道場ナビ)運営
  • 自身も武道有段者で道場を運営
  • 前職は国家公務員として広報や政府開発援助に携わる

よくある落とし穴と離脱ポイントを知っておこう

まずは、多くの道場が無意識に陥っている“問い合わせフォームの落とし穴”を整理しておきましょう。

よくある原因には、以下のようなものがあります。

どれか一つでも当てはまる場合は、問い合わせ数の伸び悩みにつながっている可能性があります。


改善ポイント①|入力項目は“最小限”でOK

結論から言えば、体験予約のフォームに必要な項目は次の3〜4つだけで十分です。

  • お名前(保護者名+お子様の名前)
  • メールアドレスまたは電話番号
  • 希望体験日(複数選択でもOK)
  • 備考欄(自由記入)

その他の情報は、返信時や体験当日に確認すれば問題ありません。

とくにスマホから入力する保護者は、数秒の手間を煩わしく感じます。

申し込み時点では「最低限のやり取り」が鉄則。入力完了まで30秒で済むフォームを目指しましょう。

改善ポイント②|不安を減らす“説明文”を添える

どれだけ魅力的な指導内容をアピールしていても、申し込み直前で不安になると保護者は躊躇します。

そこで有効なのが、「申し込み前後の流れ」を明記することです。

たとえば:

  • お申し込み後は、24時間以内に道場よりご連絡差し上げます
  • 当日は動きやすい服装でお越しください(道着がなくてもOK)
  • 所要時間:約1時間、保護者の見学も可能です

こうした一言があるだけで、ぐっと安心感が増します。

とくに体験予約が初めての方は
「どんな格好で行けばいいのか?」
「何分前に行けばいいのか?」
など細かい不安を抱えているものです。

改善ポイント③:選択式で入力の手間を減らす設計にする

フォーム入力時に「何をどう書けばいいか分からない」と迷わせてしまうと、ユーザーは離脱しがちです。

その対策として有効なのが、できる限り「選択式」にすること。

たとえば「体験希望日」を入力形式にしてしまうと、以下のようなストレスが発生します。

  • 曜日を確認しなければならない
  • 空いている日がいつか分からない
  • 書いた日が本当に予約可能か不安

これらを解消するには、事前に空いている日程を「選択肢」として表示するのがベストです。

たとえば:

【体験希望日】
☑ 7月30日(火)17:00〜
☑ 8月1日(木)18:30〜
☑ その他(希望日時を自由記入)

このように選択肢を用意することで、入力の手間が減り、フォーム完了率が向上します。

また、「希望する道場(複数拠点がある場合)」や「希望クラス」などもプルダウンやラジオボタンで選べるようにしておくと、入力ミスも防げて一石二鳥です。

ユーザーに“書かせる”のではなく、“選ばせる”。
それが、予約率アップのカギとなります。

改善ポイント④|自動返信メールを設定する

フォームから送信したのに、返信が一切来ない——これは大きな離脱要因です。

返信が来ない=届いていない?と不安になり、そのまま熱が冷めてしまいます。

送信後すぐに、次のような「自動返信メール」を設定しましょう。

✅ おすすめの自動返信内容:

  • お申し込みありがとうございます
  • 道場より○○時間以内に返信いたします
  • 当日の持ち物や服装、アクセス情報の案内

フォームだけで完結せず、次のコミュニケーションへ“つなぐ”ことがポイントです。

改善ポイント⑤|スマホからの申込を前提にする

現代の保護者の多くは、スマホで情報収集し、そのまま申し込みまで完結させます。

つまり
「スマホで見づらい」
「パソコンでしか入力できない」
フォームは、その時点で機会損失です。

✅ 以下の項目をチェックしましょう

  • スマホで見ても文字やボタンが崩れていないか?
  • タップしやすい大きさ・間隔になっているか?

まとめ|問い合わせフォームは“営業スタッフ”です

問い合わせフォームは、ただの入力ツールではありません。

それは、道場の第一印象を左右し、体験予約という最初の一歩を後押しする“営業スタッフ”のような存在です。

入力項目、説明文、返信対応、スマホ導線。

どれか一つでも改善すれば、予約数は確実に伸びていきます。

逆に言えば、どれかが欠けていれば、せっかくの興味を無駄にしてしまう可能性があるということ。

今こそ、道場の問い合わせフォームを、見直してみませんか?わずかな改善が、道場の未来を大きく変える
一歩になります。