はじめに
道場経営において、「会員を増やすこと」はもちろん重要ですが、
それと同じくらい大切なのが、今いる会員に長く通い続けてもらうことです。
そのために有効な施策の一つが「広報誌」です。
広報誌というと、「大会結果や行事予定を掲載するもの」と考えがちですが、それだけではありません。
道場の理念や指導方針、会員の成長、先生からのメッセージなどを定期的に発信することで、
会員や保護者に「この道場に通っていてよかった」と感じてもらうきっかけをつくれます。
今回は、道場経営における広報誌の重要性と、
実際にどのような内容を掲載すればよいのかを詳しく解説します。

- 道場専門のコンサルタント、ウェブ解析士
- 武道を職業として成立させるために全国の道場長をサポート
- 広告を使わずに1年で100人の新規入会者を獲得
- 道場専門のHP制作サービス(WEB道場)運営
- 道場検索サイト(武道・道場ナビ)運営
- 自身も武道有段者で道場を運営
- 前職は国家公務員として広報や政府開発援助に携わる

なぜ道場に広報誌が必要なのか?

道場では、日々の稽古を通じて指導者と会員がコミュニケーションを取っています。
しかし、保護者や会員が道場の活動内容をすべて把握できているとは限りません。
特に子ども向けの道場では、保護者が稽古の様子を見る機会が少ないケースもあります。
そこで広報誌を活用すると、
- 道場でどんな活動をしているのか
- 子どもたちがどのように成長しているのか
- 指導者がどんな考えで指導しているのか
- 今後どんなイベントがあるのか
といった情報を、継続的に伝えることができます。
つまり広報誌は、単なる「お知らせ」ではなく、
道場と会員・保護者をつなぐコミュニケーションツールなのです。
また、会員の努力や成長を取り上げることは、本人のモチベーション向上にもつながります。
「先生が自分の頑張りを見てくれている」
「道場での活動を家族にも知ってもらえた」
という経験は、継続して稽古に取り組む大きなきっかけになります。
広報誌に掲載したい基本コンテンツ

では、実際に広報誌にはどのような内容を掲載すればよいのでしょうか。
重要なのは、
「道場から伝えたい情報」だけではなく、「会員や保護者が知りたい情報」も掲載することです。
道場代表・先生からのメッセージ
まずおすすめしたいのが、代表者や指導者からのメッセージです。
例えば、
「今月の指導テーマ」
「大会を終えて」
「子どもたちに身につけてほしいこと」
「今月大切にしたい心構え」
などを掲載します。
普段の稽古では伝えきれない指導者の考えや道場の理念を文章にすることで、
会員や保護者に道場の方針をより深く理解してもらえます。
特に保護者にとっては、
「どのような考えで子どもを指導しているのか」が分かることは安心材料になります。
会員の紹介・頑張っている会員の紹介
広報誌で特におすすめしたいのが、会員を主役にしたコンテンツです。
例えば、
- 今月の頑張った会員
- 昇級・昇段者紹介
- 大会出場者紹介
などです。
ここでは、単純に「大会で優勝した」という結果だけを紹介する必要はありません。
「毎回休まず稽古に参加している」
「苦手だった技を克服した」
「大きな声で挨拶できるようになった」
といった変化も積極的に紹介しましょう。
道場では、勝敗や級・段だけでは測れない成長がたくさんあります。
結果ではなく、努力や成長そのものを評価する記事を掲載することで、
幅広い会員が「自分も頑張ろう」と思える広報誌になります。
大会・試合の結果
大会結果も広報誌の定番コンテンツです。
ただし、単純に順位だけを掲載するのではなく、
- 大会名
- 開催日
- 出場者
- 結果
- 試合の様子
- 指導者からのコメント
- 選手本人の感想
などを掲載すると、読み応えが出ます。
また、結果が良かった選手だけを紹介するのではなく、
初めて大会に出場した会員や、惜しくも負けてしまった会員についても紹介しましょう。
「初めての大会で最後まで戦い抜いた」
「前回大会より一勝多く勝てた」
など、成長の過程を伝えることが大切です。
道場の日常・稽古風景
広報誌では、大会などの特別なイベントだけではなく、普段の稽古の様子も紹介しましょう。
例えば、
「今月の稽古風景」
「今月取り組んだ技」
「低学年クラスの様子」
「選手クラスの練習内容」
などです。
写真を掲載すると、さらに伝わりやすくなります。
特に保護者にとっては、子どもが普段どのような環境で稽古しているのかを知ることができます。
今後の行事・スケジュール
広報誌には、今後の予定も分かりやすく掲載しましょう。
例えば、
- 大会
- 昇級審査
- 合同稽古
- 合宿
- 道場イベント
- 休館日
- 季節イベント
などです。
単に日程を羅列するだけではなく、
「どんなイベントなのか」「誰が参加できるのか」「申込方法はどうするのか」まで掲載すると、
会員にとって使いやすい情報になります。
指導者紹介
意外とおすすめなのが、指導者を紹介するコンテンツです。
「先生紹介」として、
- 名前
- 武道を始めたきっかけ
- 指導歴
- 指導で大切にしていること
- 好きな言葉
- 会員へのメッセージ
などを紹介します。
指導者の人柄が伝わることで、会員との心理的な距離を縮めることができます。
また、保護者にとっても「どんな先生が子どもを指導しているのか」を知る機会になります。
武道・競技に関する豆知識
広報誌を「読むだけで勉強になる媒体」にするのもおすすめです。
例えば、
- 技の名前の由来
- 礼儀作法の意味
- 道着の正しい着方
- 試合のルール
- 審判の判定について
- 昇級・昇段の意味
- 武道の歴史
- 稽古で使う言葉の意味
などです。
特に子ども向けの場合は、難しい説明ではなく、
イラストや写真を使って分かりやすく解説するとよいでしょう。
「なぜ稽古の前後に礼をするの?」
「なぜ大きな声で挨拶するの?」
といった疑問に答える記事も、道場の教育方針を伝えるうえで非常に有効です。
保護者向けの情報
子ども向け道場では、保護者向けの情報も積極的に掲載しましょう。
例えば、
「試合前の子どもへの接し方」
「子どものやる気を引き出す方法」
「稽古を休みたがったときの対応」
「大会当日の持ち物」
などです。
道場と家庭が同じ方向を向いて子どもの成長をサポートできれば、指導効果も高まります。
広報誌を単なる情報提供ではなく、保護者への教育・サポートツールとして活用することも重要です。
「会員を主役」にすることがポイント

広報誌を作る際に最も意識していただきたいのが、「道場が何を伝えたいか」だけで考えないことです。
重要なのは、
「会員が読んだときに、自分に関係のある記事があるか」
という視点です。
例えば、毎号「大会結果」だけを掲載すると、
大会に出ていない会員は自分には関係のない広報誌だと感じてしまうかもしれません。
そこで、
- 今月の努力賞
- 会員インタビュー
- 初心者紹介
- 昇級者紹介
- 稽古でできるようになったこと
- 会員から先生への質問
など、できるだけ多くの会員が登場できる企画を取り入れます。
「読む広報誌」から「参加する広報誌」へ変えることが、継続して読んでもらうためのポイントです。
写真を積極的に活用する
広報誌では、文章だけでなく写真も積極的に活用しましょう。
特に、
- 稽古中の写真
- 大会の写真
- 集合写真
- 昇級審査の写真
- イベントの写真
- 会員の笑顔
などは、道場の雰囲気を伝えるうえで非常に効果的です。
ただし、写真を掲載する際は、
会員や保護者への掲載許可について道場としてルールを決めておくことが重要です。
広報誌は「退会防止」にもつながる
道場経営では、新規会員の獲得ばかりに目が向きがちです。
しかし、安定した道場経営を実現するためには、既存会員の継続率を高めることも非常に重要です。
広報誌によって、
「自分の子どもが成長している」
「道場でこんな経験ができている」
「先生が子どものことをしっかり見てくれている」
と保護者に感じてもらえれば、道場への満足度を高めることができます。
また、会員本人にとっても、自分の努力や成長を振り返る機会になります。
こうした小さな積み重ねが、「もっとこの道場で続けたい」という気持ちにつながっていきます。
発行頻度は「無理なく継続できるペース」で
広報誌は、毎月発行しなければならないわけではありません。
重要なのは、無理なく継続することです。
例えば、
- 月1回
- 2カ月に1回
- 季節ごとに1回
など、道場の規模や指導員の負担に合わせて設定しましょう。
毎月発行するのであれば、A4・1〜2ページ程度でも十分です。
重要なのはボリュームではなく、定期的に会員との接点をつくることです。
まとめ
道場の広報誌は、単なる「行事のお知らせ」ではありません。
道場の理念や指導方針を伝え、会員の成長を称え、
保護者との信頼関係を築くための重要なコミュニケーションツールです。
特に掲載内容については、
- 指導者からのメッセージ
- 会員の紹介
- 大会・試合結果
- 日々の稽古風景
- 今後のイベント情報
- 指導者紹介
- 武道・競技の豆知識
- 保護者向け情報
などを組み合わせると、充実した内容になります。
そして最も大切なのは、「道場を主役にする」のではなく「会員を主役にする」ことです。
会員一人ひとりの努力や成長を取り上げ、
「自分も道場の一員なんだ」と感じてもらえる広報誌を作ることで、
道場への愛着や満足度を高めることができます。
新規会員の募集だけではなく、現在通っている会員との関係づくりにも目を向ける。
そのための施策として、ぜひ道場の広報誌を活用してみてはいかがでしょうか。
FAQ:よくある質問
- Q道場の広報誌には、どのような内容を掲載すればよいですか?
- A
大会結果や行事予定だけでなく、会員の成長や頑張り、稽古風景、指導者からのメッセージ、武道・競技の豆知識、保護者向けの情報などがおすすめです。
特に「会員が主役になる内容」を増やすことで、道場への愛着や継続意欲を高めやすくなります。
- Q広報誌はどのくらいの頻度で発行すればよいですか?
- A
月1回が理想的ですが、最も重要なのは無理なく継続することです。
2カ月に1回や季節ごとの発行でも問題ありません。道場の規模や指導員の負担を考慮し、継続できる頻度を設定しましょう。
- Q広報誌は会員の退会防止にも効果がありますか?
- A
はい、効果が期待できます。会員の努力や成長を紹介したり、道場での活動内容を保護者に伝えたりすることで、「この道場に通っていてよかった」と感じてもらいやすくなります。
広報誌を通じて道場と会員・保護者とのコミュニケーションを深めることが、継続率の向上にもつながります。
道場のホームページ制作・リニューアルなら「ウェブ道場」

道場のホームページを作りたいけど、どうしたらいいか分からない。

道場の運営は本業の傍らで行っているからそこまで時間とお金はかけられない。
このような道場運営者のお悩みにお応えする業界初の道場専門のHP制作サービスです。
武道有段者でありHP制作・集客のプロが現場での指導経験や武道業界での経験を基に集客効果の高いホームページを月額4,980円から制作します。

