はじめに ― 新年は「リセット」ではなく「再設計」のタイミング

新年は、多くの道場にとって入会希望者が増える重要な時期です。
同時に、既存会員の継続率や運営体制を見直す絶好のチャンスでもあります。

「何となく頑張る一年」にするのではなく、
道場の目標・数字・仕組み・発信を一度立ち止まって整理し「成果につながる一年の設計」を行いましょう。

本記事では、新年に道場経営者が重点的に見直すべきポイントを4つの観点から解説します。

このコラムを書いた人
大谷悟
  • 道場専門のコンサルタント、ウェブ解析士
  • 武道を職業として成立させるために全国の道場長をサポート
  • 広告を使わずに1年で100人の新規入会者を獲得
  • 道場専門のHP制作サービス(WEB道場)運営
  • 道場検索サイト(武道・道場ナビ)運営
  • 自身も武道有段者で道場を運営
  • 前職は国家公務員として広報や政府開発援助に携わる

経営目標・ビジョンの再設定

年間目標の数値化(会員数・売上・イベント)

まず見直すべきは「目標が曖昧なままになっていないか」です。

  • 年間の新規入会目標人数
  • 退会率の目標
  • 売上目標
  • 発表会・大会・イベント数

これらを数字で設定している道場ほど成長が早い傾向にあります。
「なんとなく増やしたい」ではなく、「年内に+30名、そのために月+3名」といったレベルまで落とし込みましょう。

指導方針・理念は伝わっているか

道場の強さは技術力だけでなく理念の共有度で決まります。

  • 子どもに何を身につけてほしいのか
  • 保護者にどう思われる道場でありたいのか
  • 指導者自身は何を目指しているのか

パンフレットやHP上での表現も含め、「言語化」されているかを点検しましょう。

会員管理・退会防止の仕組みづくり

入会前後のフォロー体制

新年は入会希望者が増える反面、「体験のみ」で終わる人も多い時期です。
以下の見直しがおすすめです。

  • 体験後のフォローメールやLINE送信
  • 新入会者向け説明資料の改善

退会の兆候を把握する仕組み

退会は突然起こるのではなく、兆候が出ます。

  • 休みが増える
  • 保護者の表情が曇る

新年は特に「環境が変わるタイミング」でもあるため、
出席管理や声かけなどを行うことで退会防止につながります。

収益構造・料金プランの見直し

料金が「安すぎて赤字」になっていないか

長年価格を据え置きにすると、以下の問題が起こります。

  • 指導の質を維持できない
  • 設備投資ができない
  • 指導者が疲弊する

新年は料金体系の見直しや、以下の導入も検討の価値があります。

  • 家族割・兄弟割
  • プレミアムクラス

収益の柱を複数持つ

会費収入のみだと景気や退会の影響を受けやすいです。

  • 合宿・イベント
  • オリジナル道着・帯・Tシャツ
  • 教材販売

単一収益からの脱却は、新年に取り組むべき重要テーマです。

集客・ブランディング・発信の見直し

HPやSNSは「最新状態」か?

特に新年は、保護者や大人会員の検索が増える時期です。

  • 最終更新日が古くないか
  • 写真が何年も前のものではないか
  • 料金・クラス表が最新か

口コミ・紹介の導線づくり

道場経営で最強の集客は紹介です。

  • 兄弟・友だち紹介キャンペーン
  • 体験会イベント

新年の「やってみたい気持ち」が強い時期を活かしましょう。

まとめ|一年の計は新年にあり

新年に見直したいのは次の4つです。

  1. 目標・理念の再設定
  2. 会員管理・退会防止の仕組み
  3. 料金体系・収益設計
  4. 集客・発信・ブランディング

大切なのは、小さくても確実に実行できる改善を積み重ねることです。
今年一年が、あなたの道場にとって大きな飛躍の年となるよう、ぜひ見直しから始めてみてください。。

FAQ:よくある質問

Q
新年キャンペーンは実施した方が良いですか?
A

効果があります。ただし「値下げのみ」はおすすめしません。
体験無料や入会特典など、価値を高める形で行うのがポイントです。

Q
値上げはいつ伝えるのがよいですか?
A

新年度・新学期・新年はもっとも受け入れられやすいタイミングです。
十分な説明期間(1〜3か月)を設け、理由を丁寧に伝えましょう。

Q
SNSとホームページ、どちらを優先すべきですか?
A

両方必要ですが、入会決定に最も影響するのはホームページです。
SNSは接点づくり、HPは最終判断材料、という役割で考えるのがおすすめです。

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