「指導には自信があるが、経営は正直よく分からない」
「なんとなく続いているが、このままでいいのか不安」
これは、規模の大小に関わらず多くの道場経営者が抱えている本音です。
道場経営は、他のビジネスと比べて
- 指導者の人格
- 指導力
- 武道への想い
に強く依存します。
その一方で、経営の仕組みづくりが後回しにされやすいという特徴もあります。
本記事では、
- 事業計画とは何か
- KGI/KPIをどう設計すればよいのか
- 経営が苦手な人がつまずきやすいポイント
を基礎から解説します。

- 道場専門のコンサルタント、ウェブ解析士
- 武道を職業として成立させるために全国の道場長をサポート
- 広告を使わずに1年で100人の新規入会者を獲得
- 道場専門のHP制作サービス(WEB道場)運営
- 道場検索サイト(武道・道場ナビ)運営
- 自身も武道有段者で道場を運営
- 前職は国家公務員として広報や政府開発援助に携わる

なぜ道場経営に事業計画が必要なのか

感覚経営の限界
道場経営は、
- 指導力
- 人柄
- 情熱
といった「想い」に支えられているケースがほとんどです。
しかし、感覚だけの経営には限界があります。
- 生徒が増えても利益が残らない
- 忙しいのに生活が楽にならない
- 将来の見通しが立たない
これらはすべて、経営を数字で把握していないことが原因です。
事業計画は「地図」のようなもの
事業計画とは、
「どこに向かい、どうやって進むのか」を整理した地図です。
道場経営における事業計画は、立派な書類である必要はありません。
- 目標はいくらか
- そのために生徒は何人必要か
- どんな行動をすればよいか
これが見えていれば十分です。。
KGIとKPIを道場経営に当てはめて考える

KGIとは「最終ゴール」
KGI(重要目標達成指標)とは、最終的に達成したい結果のことです。
道場経営の場合、KGIはシンプルで構いません。
例:
- 月商50万円を安定させる
- 指導者が生活できる収入を確保する
- 3年後に2道場体制にする
「お金の話は苦手」と感じる方ほど、まずは売上・利益をKGIに設定することが重要です。
KPIとは「毎日の行動指標」
KPI(重要業績評価指標)は、KGIを達成するための途中指標です。
道場でよく使われるKPIには、以下があります。
(例)
- 在籍生徒数
- 体験申込数
- 体験から入会への入会率
KPIを設定することで、「今の行動は正しいか?」が数字で判断できるようになります。
道場向け・超シンプルなKGI/KPI設計例

ステップ① KGIを1つだけ決める
まずはKGIを1つだけ決めます。
例:
- 月商40万円を安定させる
複数設定すると、行動がブレるため注意が必要です。
ステップ② KGIを分解してKPIにする
会月商40万円の場合の考え方:
- 月謝8,000円
- 必要生徒数:50人
次にKPIを設定します。
例:
- 毎月の体験申込:10件
- 入会率:50%
- 毎月の純増:+3人
このように分解すると「今月やるべきこと」が明確になります。
ステップ③ 数字を見る頻度を決める
KPIは、毎日見る必要はありません。
おすすめは以下です。
- 体験申込数:毎月
- 在籍生徒数:毎月
- 退会数:毎月
「数字を見る=怖い」ではなく、「道場を守るための確認作業」と捉えましょう。
経営が苦手な道場経営者ほど気をつけたいポイント

完璧を目指さない
最初から正しいKGI/KPIを作る必要はありません。
- 仮で決める
- 1〜3ヶ月ごとに見直す
など、この繰り返しで十分です。
数字は指導の敵ではない
「数字を追うと武道としての教育が壊れる」と感じる方もいますが、実際は逆になることが多いです。
- 経営が安定する
- 心に余裕が生まれる
- 指導の質が上がる
数字は、指導を守るための道具です。
まとめ
道場経営に必要なのは、難しい経営理論ではありません。
- シンプルな事業計画
- 明確なKGI
- 行動につながるKPI
この3つがあれば、経営が苦手な方でも、道場は必ず安定していきます。
「指導に集中するための経営」。その第一歩として、今日からKGI/KPIを考えてみてください。
今年一年が、あなたの道場にとって大きな飛躍の年となるよう、ぜひ見直しから始めてみてください。
FAQ:よくある質問
- Q数字が本当に苦手ですが、大丈夫でしょうか?
- A
大丈夫です。重要なのは「見ることをやめないこと」です。
- Q小規模道場でも事業計画は必要ですか?
- A
はい、特に必要です。
一人道場ほど、判断基準が数字にないと不安が大きくなります。
- QKGIやKPIは途中で変えてもいいですか?
- A
もちろんです。環境やライフステージに合わせて、定期的に見直すことが健全です。
