はじめに

道場経営では「いつ募集するか」「何を打ち出すか」によって、集客の成果が大きく変わります。

単発の思いつきキャンペーンではなく、シーズンごとに設計されたキャンペーンを持つことで、
年間を通して安定した入会数と売上を作ることが可能になります。

本記事では、道場業界に特化して
シーズン別キャンペーン設計の考え方と具体例を解説します。

このコラムを書いた人
大谷悟
  • 道場専門のコンサルタント、ウェブ解析士
  • 武道を職業として成立させるために全国の道場長をサポート
  • 広告を使わずに1年で100人の新規入会者を獲得
  • 道場専門のHP制作サービス(WEB道場)運営
  • 道場検索サイト(武道・道場ナビ)運営
  • 自身も武道有段者で道場を運営
  • 前職は国家公務員として広報や政府開発援助に携わる
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シーズンキャンペーン設計の基本的な考え方

なぜ「年間設計」が必要なのか

多くの道場では
「人が減ってきたら募集する」
「問い合わせが少ない月だけキャンペーンを打つ」
という“後追い型”になりがちです。

しかしこれでは

  • 集客が安定しない
  • 広告費や労力が無駄になる
  • 指導現場が振り回される

といった問題が起こります。

年間を通した設計を行うことで先読み型の集客ができ、経営が安定します。

道場集客は「季節要因」に強く左右される

道場の入会タイミングには明確な季節性があります。

  • 新学期・新年度
  • 長期休暇
  • 習い事の見直し時期
  • 保護者の生活リズムの変化

これを無視した集客は、成果が出にくくなります。

春・夏・秋・冬のシーズン別キャンペーン設計例

春(3〜5月):新規入会の最大チャンス

春は道場業界における最重要シーズンです。

春キャンペーンの狙い

  • 新学期に合わせた習い事スタート
  • 初心者・未経験者の獲得
  • 年間LTVの最大化

具体的な施策例

  • 新学期スタート応援キャンペーン
  • 入会金無料/半額
  • 初月月謝割引
  • 体験会+個別説明会セット

ポイント
「今始めると1年続けやすい」という安心感を伝えること。

夏(6〜8月):体験・短期集中型キャンペーン

夏は入会率が下がりやすい一方、
体験需要が高まる時期でもあります。

夏キャンペーンの狙い

  • 接点作り(即入会を狙いすぎない)
  • 休会・退会の防止
  • 秋への布石

具体的な施策例

  • 夏休み短期教室
  • 1ヶ月体験コース
  • 親子体験・友達参加OK企画

ポイント
「気軽に参加できる」設計にすることが重要です。

秋(9〜11月):本気層の獲得シーズン

秋は生活リズムが安定し、
継続意欲の高い層が集まりやすい時期です。

秋キャンペーンの狙い

  • 本気で続けたい生徒の獲得
  • 定着率の高い入会
  • クラス編成の最適化

具体的な施策例

  • レベルアップ応援キャンペーン
  • 目標設定型入会特典
  • 昇級・大会・発表会と連動

ポイント
「成長」「達成感」を前面に出すこと。

冬(12〜2月):紹介・継続強化キャンペーン

冬は新規集客が難しい反面、
既存生徒との関係強化に最適な時期です。

冬キャンペーンの狙い

  • 退会防止
  • 紹介促進
  • 春に向けた土台作り

具体的な施策例

  • 紹介キャンペーン
  • 在籍者限定特典
  • 目標振り返りイベント

ポイント
「続けてよかった」と感じてもらう仕掛けが重要です。

シーズンキャンペーンを成功させる設計ポイント

HP・LINE・SNSと連動させる

キャンペーンは

  • HP(公式情報)
  • LINE(個別フォロー)
  • SNS(認知・共感)

同じメッセージで連動させることで効果が高まります。

数字で振り返り、翌年に活かす

シーズンキャンペーンは
「やりっぱなし」にしないことが重要です。

  • 体験数
  • 入会率
  • 継続率

を記録し、翌年の改善につなげることで
毎年強い集客モデルが完成します。

まとめ:シーズン設計は「道場経営の設計図」

シーズンごとのキャンペーン設計は、単なる集客テクニックではありません。

  • 経営の安定
  • 指導の質の向上
  • 生徒・保護者の満足度向上

すべてに直結する経営戦略です。

いつ・誰に・何を届けるか」を明確にし、年間を見据えたキャンペーン設計を行うことで、
強く、続く道場経営を実現していきましょう。

FAQ:よくある質問

Q
シーズンキャンペーンは毎年同じ内容で問題ありませんか?
A

基本構成は同じで問題ありませんが、内容の微調整は必須です。
道場のキャンペーンは「春は新規獲得」「夏は体験」「秋は定着」「冬は継続・紹介」といった軸を固定することで、運営が楽になります。
一方で、特典内容・表現・告知方法は、前年の成果(体験数・入会率など)をもとに毎年ブラッシュアップすることが重要です。

Q
小規模な道場でもシーズンごとのキャンペーンは必要ですか?
A

むしろ小規模な道場ほど、シーズン設計が効果的です。
常時広告を出せない道場ほど、「人が動きやすい時期」に集中してキャンペーンを行うことで、無駄な労力やコストを抑えられます。
年間を通して計画を立てておくことで、指導に集中しながら安定した集客が可能になります。

Q
キャンペーンを打つと「安売り」になりませんか?
A

設計次第で安売りにはなりません。
重要なのは「割引」ではなく、「始めやすい理由」を作ることです。
期間限定・人数限定・成長サポート型など、価値を下げずに背中を押す設計にすることで、道場のブランドを保ちながら入会促進ができます。

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