はじめに

「最近、AIに質問して情報を調べる人が増えているらしい」

「AIOという言葉を聞くけれど、SEOとは何が違うの?」

道場を経営されている方の中には、このように感じている方も多いのではないでしょうか。

これまで道場の集客では、
GoogleやYahoo!などの検索結果で上位に表示されるためのSEO対策が重要でした。

しかし現在は、ChatGPTなどの生成AIに
「近くでおすすめの空手道場は?」「子どもにおすすめの柔道教室は?」と質問して、
情報を探す人も増えています。

そこで注目されているのがAIO(AI Optimization)です。

この記事では、AIOとは何なのか、道場経営にどのような関係があるのか、
そして今から何をすればよいのかを、初心者向けに解説します。

このコラムを書いた人
大谷悟
  • 道場専門のコンサルタント、ウェブ解析士
  • 武道を職業として成立させるために全国の道場長をサポート
  • 広告を使わずに1年で100人の新規入会者を獲得
  • 道場専門のHP制作サービス(WEB道場)運営
  • 道場検索サイト(武道・道場ナビ)運営
  • 自身も武道有段者で道場を運営
  • 前職は国家公務員として広報や政府開発援助に携わる
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AIOとは?

ノートパソコンでChatGPTの画面を開き、AIに質問している人の様子

AIO=AIに情報を理解・紹介してもらうための対策

AIOとは、AI Optimization(AI最適化)の略で、生成AIなどがWeb上の情報を理解し、
回答を作る際に、自社・自院・自店舗などの情報を適切に認識してもらうための取り組みを指します。

例えば、ユーザーがAIに、

「○○市で子どもにおすすめの空手道場を教えて」

と質問したとします。

このときAIがWeb上の情報を参考に、

「○○市なら、○○道場がおすすめです」

と道場を紹介する可能性があります。

このように、Googleの検索結果だけでなく、AIからも道場を見つけてもらうことが、
これからの集客では重要になっていきます。

SEOとAIOは何が違う?

パソコンのキーボードを打つ手元に、SEOの文字と検索・分析・設定を表すアイコンが重なったイメージ

AIOを理解するためには、これまでのSEOとの違いを知っておくと分かりやすいでしょう。

SEOの場合

ユーザーがGoogleなどで、

「○○市 空手」

「子ども 柔道教室」

「小学生 空手 習い事」

などと検索します。

そして検索結果に表示されたWebサイトをユーザーが選びます。

AIOの場合

一方、AI検索では、

「○○市で小学生におすすめの空手道場は?」

「初心者でも通いやすい柔道教室を教えて」

などとAIに質問します。

AIは質問に対して、Web上のさまざまな情報をもとに回答を生成します。

つまり、

SEO=検索結果で見つけてもらう

AIO=AIの回答の中で情報を取り上げてもらう

というイメージです。

もちろん両者は完全に別物ではありません。

Webサイトを分かりやすく整えることや、正確な情報を発信することなど、共通する部分も多くあります。

そのため、AIO対策を始めるからといって、SEOをやめる必要はありません。

あなたの道場はAIに紹介される?

虫眼鏡の中に「AI」の文字があり、周囲に多数のアイコンが並ぶAI検索のイメージ

ここが道場経営者にとって最も気になるところでしょう。

例えばAIに、

「○○市で子どもが通える空手道場を教えて」

と聞いたとき、自分の道場が候補として紹介されるでしょうか。

これは、必ず紹介されるとは限りません。

AIは、Webサイトだけでなく、さまざまなWeb上の情報を参考に回答を生成するためです。

例えば、

  • 道場の公式ホームページ
  • Googleビジネスプロフィール
  • SNS
  • 地域の情報サイト
  • 他のWebサイトからの紹介
  • 口コミ
  • 道場名や所在地などの基本情報

など、複数の情報が関係する可能性があります。

そのため、

「自分の道場の情報がWeb上にどれだけ分かりやすく存在しているか」が、
これまで以上に重要になってきます。

道場が今からやるべきAIO対策

スマートフォンのAIアシスタントに話しかけている手元

では、実際に何をすればよいのでしょうか。難しいシステムを導入する必要はありません。

まずは、以下の基本的な取り組みから始めてみましょう。

道場の基本情報を充実させる

まず重要なのは、道場についての情報をWeb上にしっかり掲載することです。

例えば、

  • 道場名
  • 所在地
  • 対象年齢
  • 対象者
  • 稽古日時
  • 稽古場所
  • 料金
  • 入会金
  • 無料体験の有無
  • 指導内容
  • 指導者
  • 大会実績
  • どのような人におすすめなのか

などです。

「当たり前の情報だから必要ない」と考えず、初めて見る人にも分かるように整理することが重要です。

「誰向けの道場なのか」を明確にする

AIに道場を紹介してもらうためには、「どんな道場なのか」が分かりやすいことも大切です。

例えば、

「地域密着型の空手道場です」

だけでは、少し情報が足りません。

それよりも、

「○○市で4歳から小学生までを対象に、礼儀や体力づくりを重視した空手指導を行っています」

としたほうが、道場の特徴が明確になります。

さらに、

「運動が苦手な子どもでも通いやすい」

「初心者を歓迎している」

「親子で参加できる」

など、具体的な特徴も掲載するとよいでしょう。

FAQを充実させる

AIO対策として、特に取り組みやすいのがFAQ(よくある質問)です。

例えば、

Q. 何歳から入会できますか?
A. 4歳から入会できます。初めて運動をするお子さまも参加できます。

Q. 運動が苦手でも大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。一人ひとりのレベルに合わせて指導しています。

Q. 見学や無料体験はできますか?
A. ○○曜日の稽古で無料体験を実施しています。

このように、保護者が実際に検索・質問しそうな内容をWebサイトに掲載しておきましょう。
これはSEOだけでなく、AIが道場の特徴を理解するための情報整理という意味でも有効です。

Googleビジネスプロフィールを整える

ホームページだけではなく、Googleビジネスプロフィールも重要です。

最低限、

  • 正確な道場名
  • 住所
  • 電話番号
  • 営業時間・稽古時間
  • Webサイト
  • 写真
  • サービス内容
  • 最新情報

などを正しく登録しておきましょう。

また、実際に通っている会員・保護者から口コミを投稿してもらうことも、
地域で道場を探している人にとって重要な情報になります。

SNSでも情報を発信する

InstagramやYouTubeなどのSNSも活用しましょう。

例えば、

  • 稽古風景
  • 大会の様子
  • 子どもたちの成長
  • 指導者紹介
  • 道場イベント
  • 初心者向け情報
  • 道場選びのポイント
  • 保護者向け情報

などです。

SNSは単に「今日の稽古風景」を投稿するだけではなく、

「この道場はどんな道場なのか」

が伝わる情報を蓄積していくことがポイントです。

他のWebサイトにも道場情報を掲載する

AIOを考えるうえでは、自分のホームページだけを見るのではなく、
Web上にある道場情報全体を整えるという考え方も重要です。

例えば、

  • 地域情報サイト
  • スポーツ関連サイト
  • 習い事検索サイト
  • 地域メディア
  • 大会・イベントページ

などに道場が掲載されている場合は、
道場名・住所・URLなどの情報が正しくなっているか確認しましょう。

AIに「自分の道場」を聞いてみる

最も簡単にできるAIO対策は、実際にAIに質問してみることです。

例えば、

「○○市で子どもにおすすめの空手道場を教えて」

「○○駅周辺で初心者が通いやすい柔道教室を教えて」

「○○市で小学生が通える道場を比較して」

などと質問してみましょう。

そこで、

「自分の道場が出てくるか?」

を確認します。

もし出てこないのであれば、「なぜ出てこないのか」を考えるきっかけになります。

ただし、AIの回答は検索時期や質問内容などによって変わるため、
一度出なかったからといって、道場の評価が低いという意味ではありません。

AIO対策で最も大切なのは「情報を分かりやすくすること」

考え込む女性の頭上に電球が並ぶ、アイデアを考えるイメージ

AIOという言葉を聞くと、

「何か特別なシステムを導入しないといけないのでは?」

と思うかもしれません。

しかし、まず取り組むべきことは意外とシンプルです。
「自分の道場について、正確で分かりやすい情報をWeb上に増やしていく」ことです。

これはAIのためだけではありません。
ユーザーが道場を探すときにも、

「何歳から通える?」

「料金はいくら?」

「どんな先生?」

「初心者でも大丈夫?」

「どんな雰囲気?」

といった情報を必要とします。
つまり、ユーザーにとって分かりやすいWebサイトを作ることが、そのままAIO対策にもつながるのです。

まとめ

AIを使って情報を検索する人が増えていく中で、道場経営においてもAIOは無視できないテーマになってきました。

まずは難しいことを考えるより、

  1. 道場の基本情報を整理する
  2. 「誰向けの道場なのか」を明確にする
  3. FAQを充実させる
  4. Googleビジネスプロフィールを整える
  5. SNSで道場の特徴を発信する
  6. 他サイトの道場情報も確認する
  7. 実際にAIで道場名を検索してみる

といった基本的な取り組みから始めてみましょう。

「AIに選ばれるためだけの対策」ではなく、「AIにも人にも分かりやすい道場情報を作る」こと。

これが、これからの道場集客におけるAIO対策の基本です。

FAQ:よくある質問

Q
AIOとSEOは何が違いますか?
A

AIOは、ChatGPTなどの生成AIが情報を回答する際に、自社・自道場の情報を適切に認識してもらうための取り組みです。
一方、SEOはGoogleなどの検索結果で上位表示されるための対策です。目的は異なりますが、分かりやすく正確なWebサイトを作るという点では共通しています。

Q
AIO対策をすると、必ずAIに道場を紹介してもらえますか?
A

必ず紹介されるわけではありません。AIの回答は質問内容や参照する情報などによって変わります。
ただし、道場の基本情報や特徴、対象年齢、料金、稽古内容などをWeb上に分かりやすく掲載しておくことで、AIが道場について理解しやすくなります。


Q
道場が今からできるAIO対策は何ですか?
A

まずは、ホームページの情報を充実させることから始めましょう。
道場の基本情報だけでなく、「どんな人におすすめなのか」「初心者でも通えるのか」「何歳から入会できるのか」など、保護者や入会希望者が知りたい情報を具体的に掲載することが重要です。また、GoogleビジネスプロフィールやSNSの情報を整えることもおすすめです。

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