資産運用は、20代の道場長にとって将来の安定や夢の実現に向けた第一歩です。

若い世代は、長期運用を活用することで複利の力を最大限に引き出せる絶好のタイミングにいます。

特に、分配を出さない株式投資信託や新NISAつみたて投資枠などのリスク資産を取り入れることで、大きな成果が期待できます。

本記事では、初心者でも取り組みやすい資産運用の方法とその特性について対話形式で解説します。

このコラムの監修者
大矢 英伸
  • 資格
    1級ファイナンシャル・プランニング技能士
    日本証券アナリスト協会 認定アナリスト
  • 略歴
    大学卒業後、大手銀行のリテール部門で22年勤務。入行時から継続してきた資産運用でバリスタFIREを40半ばで達成。
    現在は資産運用アドバイスなどの活動を行っている。
  • 専門分野
    投資、資産運用

    資産運用を20代から始めると良いと聞いたのですが、どこから始めていいのかわからなくて。
    特に道場運営で忙しいので、手軽に始められる方法があれば教えてほしいです。

    大矢英伸

    20代から始めるのは素晴らしい選択です。
    特に、若い時期から複利を活かした運用を始めることで、少額でも将来的に大きな成果が期待できます。
    まずは目標を明確にして、長期的な視点で計画を立てていきましょう。

    おすすめの資産運用方法

    20代の道場長に合った資産運用方法って、具体的にどんなものがありますか?

    大矢英伸

    年金は大きく分けて4種類あります。
    まず、全員が加入する基礎年金(国民年金)です。
    そして、会社員や公務員が対象の厚生年金。
    これらはどちらも公的年金ですね。

    公的年金以外には何があるんですか?

    大矢英伸

    20代の方なら、時間を味方につけた長期運用がカギです。
    おすすめは『新NISAつみたて投資枠』や『分配を出さない株式投資信託』、それに『NISA成長投資枠』や『iDeCo』です。
    それぞれの特徴やポイントをお話ししますね。

    新NISAつみたて投資枠

    新NISAつみたて投資枠って聞いたことはありますが、どんな特徴があるんですか?

    大矢英伸

    新NISAつみたて投資枠は、少額から始められる投資の仕組みで、特に初心者にぴったりです。
    毎月少しずつ積み立てることで、長期的に資産を増やせるうえ、運用益が非課税になるんですよ。

    非課税になるのは嬉しいですね。
    でも、リスクもありますよね?

    大矢英伸

    もちろんです。株式や投資信託を対象にしているので、元本割れのリスクはあります。
    ただ、長期運用を前提にすれば、リスクが分散されて大きな損失を防げます。
    それに、少額から始められるので、無理なくコツコツ続けられるのが特徴です。

    分配を出さない株式投資信託

    分配を出さない株式投資信託も良いって聞いたことがありますが、それはどうしてですか?

    大矢英伸

    分配を出さない投資信託は、複利効果を最大限に活かせます。
    特に20代の方は時間を味方につけられるので、このタイプの運用が非常に有効なんですよ。

    複利効果って、どれくらい効果があるんですか?

    大矢英伸

    例えば、年5%の利回りで運用した場合、約14年半で投資額が約2倍になるんです。
    年6%の利回りならキリ良く12年で2倍です。
    分配金をその都度受け取るのではなく、再投資に回すことで、この成長をさらに加速できます。
    ただし、運用会社や手数料にも注意が必要です。それを理解すれば、資産の成長を優先した運用ができますよ。

    NISA成長投資枠

    NISA成長投資枠というのも聞いたことがあるんですが、新NISAつみたて投資枠とどう違うんですか?

    大矢英伸

    簡単に言うと、新NISAつみたて投資枠は少額でコツコツ積み立てるのに向いていて、NISA成長投資枠はより大きな投資額で柔軟な運用が可能です。
    年間240万円まで投資できるのが特徴で、成長性の高い株式やETFなども対象に含まれています。

    新NISAつみたて投資枠よりもリスクが高そうですね。

    大矢英伸

    その通りです。リスクが高い分、リターンも大きくなる可能性があります。
    資金に余裕がある場合や、より本格的な運用を目指すときに選択肢に入れると良いでしょう。

    iDeCo(個人型確定拠出年金)

    iDeCoは老後資金を準備するための制度ですよね?

    大矢英伸

    その通りです。iDeCoは年金制度の一環で、掛け金が全額所得控除の対象になるため、節税効果が非常に高いんです。
    運用益も非課税になるので、効率よく老後資金を準備できます。

    節税効果が高いのは魅力的ですね。
    注意点はありますか?

    大矢英伸

    一番大きな注意点は、60歳まで引き出せないことです。
    そのため、緊急時に使える資金は別に確保しておく必要があります。
    また、投資信託や定期預金など運用商品を自分で選ぶ必要があるので、しっかり調べることも大切です。

    緊急予備資金を準備する重要性

    投資はリスクがあり少し不安になります。
    何か他に準備しておくべきことはありますか?

    大矢英伸

    投資を始める前に、まずは緊急予備資金を確保しておくのが重要です。
    道場経営者の場合、突発的な出費があることも考えられますから、3~6か月分の生活費を現金で用意しておくと安心ですよ。
    それを整えてから、運用を少しずつ始めていきましょう。

    まとめ

    教えていただいた新NISAつみたて投資枠や分配を出さない株式投資信託が気になりますね。
    少額からでも始められるなら安心です。

    大矢英伸

    その選択はとても良いですね。
    特に若いうちから始めれば、複利効果を最大限活かせます。
    無理なく少額で続けることが、長期的な成果につながりますよ。

    まずは新NISAつみたて投資枠から始めて、慣れてきたら他の方法も試してみます。

    大矢英伸

    それが成功への第一歩です。資産運用も道場経営と同じで、継続が大事です。
    応援しています!

    20代の道場長にとって、資産運用は将来の安定と夢の実現に向けた重要な手段です。

    特に、分配を出さない株式投資信託や新NISAつみたて投資枠を活用することで、長期運用による複利効果を最大限に引き出すことができます。

    少額から始め、リスクとメリットを理解しながら資産を育てていきましょう。

    • 本記事の内容は執筆時点の情報に基づいています。
      そのため、法制度や金融商品の詳細については、最新の情報を必ずご自身で確認してください。
      また、資産運用はリスクを伴う場合があり、最終的な意思決定は自己責任で行っていただくようお願いいたします。
      本記事の内容に基づくいかなる損失やトラブルについても、責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。